本サイトはプロモーションが含まれています

Windowsで flutterfire: command not found とエラーが出るときの対処法

導入

クロスプラットフォーム開発ツールとして人気なFlutterは、Firebaseと一緒に使うことが多いです。
FlutterとFirebaseの連携を簡単にするツールとして、FlutterFire CLIがあります。
FlutterFire CLIは、FlutterでFirebaseのサービスを簡単に利用するためのプラグインの集まりです。


この記事では、WindowsでFlutterFire CLIをインストール済みにもかかわらず、flutterfire: command not found と表示されたときの対処法を紹介します。


FlutterでFirebaseを使えるようにする方法

まず、FlutterアプリでFirebaseを操作できるようにするための方法について確認します。
Windowsの場合、Flutter上でFirebaseの各サービスの操作を可能にするには、以下の手順を踏む必要があります。
ここでは、flutter createですでにFlutterプロジェクトが作成されており、そのディレクトリ上で行われているものとします。

  1. Firebase CLIのインストール
  2. ターミナル上でFirebaseにログイン
  3. FlutterFire CLIのインストール
  4. FlutterをFirebaseに接続
  5. アプリ上でFirebaseを初期化
  6. Firebaseプラグインの追加

詳しい手順については、公式のこちらのページを確認していただければと思います。

発生した問題

上記の手順の中で、FlutterをFirebaseに接続するために、flutterfire configureを実行する必要があります。
この際に、すでにFlutterFire CLIをインストールしたにもかかわらず、flutterfire: command not foundとエラーが出てしまう問題が発生しました。
また、以下のような表示もありました。

Warning: Pub installs executables into C:\Users\{UserName}\AppData\Local\Pub\Cache\bin, which is not on your path.
You can fix that by adding that directory to your system's "Path" environment variable.
A web search for "configure windows path" will show you how.

こちらのエラーを解消し、flutterfire configureを実行してもエラーが出ないようにしたので、その対処法を紹介します。

対処法

対処法としては、以下の2つです。

  1. Windowsのシステム環境変数のPathにC:\Users\{UserName}\AppData\Local\Pub\Cache\binを追加する
  2. flutterfire configureを実行する際にPowerShellを使う

それでは順に説明していきます。

1.Windowsのシステム環境変数のパスを追加

まず、警告の文章にあるように、Windowsのシステム環境変数のPathC:\Users\{UserName}\AppData\Local\Pub\Cache\binを追加します。
ここで、{UserName}の部分には自分のパソコンのユーザー名が入ります。
flutter configureをしたときに以下の警告メッセージが出た場合は、C:\Usersから始まり、\Cache\binで終わる部分を そのまま コピーしてください。
{UserName}の部分は人によって違います)

Warning: Pub installs executables into C:\Users\{UserName}\AppData\Local\Pub\Cache\bin, which is not on your path.
You can fix that by adding that directory to your system's "Path" environment variable.
A web search for "configure windows path" will show you how.

次に、システム環境変数の設定ページを表示します。
Windows11の場合は、以下の画像のように、下の虫眼鏡の検索アイコンをクリックします。
Windows10の場合は、左下のスタートボタンを右クリックし、検索をクリックします。


その後、検索ボックスに「システム環境変数」と入力します。
すると、「システム環境変数の編集」という項目が出てくるのでそこをクリックします。

システム環境変数の検索

次に、以下のような画面が出るので、「環境変数」をクリックします。

環境変数の選択

システム環境変数のPathを選択し、「編集」を押します。
上のユーザー環境変数にもPathがあるので、間違わないようにしてください。

Pathの編集ボタンをクリック

最後に、「新規」ボタンをクリックし、先ほどコピーしたC:\Usersから始まり、\Cache\binで終わる部分を貼り付けます。
その後、「OK」ボタンを押して、すべてのウィンドウを閉じたら設定完了です。
Powershellなどのターミナルを開いていた場合は一度閉じ、再起動します。

Pathの追加

2.実行する際にPowerShellを使う

flutterfire configureを実行する際に、Git BashなどのPowerShell以外のターミナルを使っている場合は、PowerShellを使うようにします。
再度、flutterfire configureを実行すると、エラーなくコマンドが実行されます。


まとめ

今回はWindowsでflutterfire configureを実行したとき、flutterfire: command not found とエラーが出たときの対処法を紹介しました。
この情報が役立つことを願っています!