導入
クロスプラットフォーム開発ツールとして人気なFlutterは、Firebaseと一緒に使うことが多いです。
FlutterとFirebaseの連携を簡単にするツールとして、FlutterFire CLIがあります。
FlutterFire CLIは、FlutterでFirebaseのサービスを簡単に利用するためのプラグインの集まりです。
この記事では、WindowsでFlutterFire CLIをインストール済みにもかかわらず、flutterfire: command not found
と表示されたときの対処法を紹介します。
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FlutterでFirebaseを使えるようにする方法
まず、FlutterアプリでFirebaseを操作できるようにするための方法について確認します。
Windowsの場合、Flutter上でFirebaseの各サービスの操作を可能にするには、以下の手順を踏む必要があります。
ここでは、flutter create
ですでにFlutterプロジェクトが作成されており、そのディレクトリ上で行われているものとします。
- Firebase CLIのインストール
- ターミナル上でFirebaseにログイン
- FlutterFire CLIのインストール
- FlutterをFirebaseに接続
- ア プリ上でFirebaseを初期化
- Firebaseプラグインの追加
詳しい手順については、公式のこちらのページを確認していただければと思います。
発生した問題
上記の手順の中で、FlutterをFirebaseに接続するために、flutterfire configure
を実行する必要があります。
この際に、すでにFlutterFire CLIをインストールしたにもかかわらず、flutterfire: command not found
とエラーが出てしまう問題が発生しました。
また、以下のような表示もありました。
Warning: Pub installs executables into C:\Users\{UserName}\AppData\Local\Pub\Cache\bin, which is not on your path.You can fix that by adding that directory to your system's "Path" environment variable.A web search for "configure windows path" will show you how.
こちらのエラーを解消し、flutterfire configure
を実行してもエラーが出ないようにしたので、その対処法を紹介します。
対処法
対処法としては、以下の2つです。
- Windowsのシステム環境変数のPathに
C:\Users\{UserName}\AppData\Local\Pub\Cache\bin
を追加する flutterfire configure
を実行する際にPowerShellを使う
それでは順に説明していきます。
1.Windowsのシステム環境変数のパスを追加
まず、 警告の文章にあるように、Windowsのシステム環境変数のPath
にC:\Users\{UserName}\AppData\Local\Pub\Cache\bin
を追加します。
ここで、{UserName}
の部分には自分のパソコンのユーザー名が入ります。
flutter configure
をしたときに以下の警告メッセージが出た場合は、C:\Users
から始まり、\Cache\bin
で終わる部分を そのまま コピーしてください。
({UserName}
の部分は人によって違います)
Warning: Pub installs executables into C:\Users\{UserName}\AppData\Local\Pub\Cache\bin, which is not on your path.You can fix that by adding that directory to your system's "Path" environment variable.A web search for "configure windows path" will show you how.
次に、システム環境変数の設定ページを表示します。
Windows11の場合は、以下の画像のように、下の虫眼鏡の検索アイコンをクリックします。
Windows10の場合は、左下のスタートボタンを右クリックし、検索をクリックします。
その後、検索ボックスに「システム環境変数」と入力します。
すると、「システム環境変数の編集」という項目が出てくるのでそこをクリックします。
次に、以下のような画面が出るので、「環境変数」をクリックします。
システム環境変数のPath
を選択し、「編集」を押します。
上のユーザー環境変数にもPath
があるので、間違わないようにしてください。
最後に、「新規」ボタンをクリックし、先ほどコピーしたC:\Users
から始まり、\Cache\bin
で終わる部分を貼り付けます。
その後、「OK」ボタンを押して、すべてのウィンドウを閉じたら設定完了です。
Powershellなどのターミナルを開いていた場合は一度閉じ、再起動します。
2.実行する際にPowerShellを使う
flutterfire configure
を実行する際に、Git BashなどのPowerShell以外のターミナルを使っている場合は、PowerShellを使うようにします。
再度、flutterfire configure
を実行すると、エラーなくコマンドが実行されます。
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まとめ
今回はWindowsでflutterfire configure
を実行したとき、flutterfire: command not found
とエラーが出たときの対処法を紹介しました。
この情報が役立つことを願っています!