導入
近年、GCPを含むクラウド系の資格の人気が高まっています。
その中でもGCPのプロフェッショナルレベルの資格は年収も高く、特に人気の資格です。
しかし、対策さえきちんと行えば、誰でも合格することができます。
今回の記事では、GCPのプロフェッショナルレベルの資格の中でも人気の、Professional Cloud Architect(プロフェッショナルクラウドアーキテクト、PCA)の勉強方法やおすすめの模擬試験、難易度や合格率、合格点、勉強時間などの情報について、Associate Cloud Engineerなどの他の資格と比較しながら紹介します。
勉強方法については、最短合格のための勉強方法と実務で活用するための勉強方法に分けて紹介しているので、自分に当てはまる方を選んでもらえれば嬉しいです。
※2024年1月更新
おすすめの講座を追加しました。
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Professional Cloud Architectとは
Professional Cloud Architect(プロフェッショナルクラウドアーキテクト、PCA)とは、Google Cloudの認定資格の一つで、Google Cloudの上級レベルの資格です。
出題範囲は、GCPの基本的なサービスの知識に加え、実際の利用ケースを模した架空のケーススタディにおいて、どのサービスを選択してプロダクトを作るかといったアーキテクチャー設計に重点を当てた資格です。
この資格に合格すると、GCPのサービスを使って目的のプロダクトの設計が自分主導でできるレベルになります。
ケーススタディについてですが、こちらのページに4つ紹介されており、試験ではこの4つのケーススタディの中からいくつか関係する問題が出題されます。
実際の試験では横にケーススタディが表示できるため、丸暗記の必要はないですが、一度目を通しておくことをおすすめします。
また、年収についてですが、アメリカなどの海外だと$161,371.46(日本円で2000万円超)ほどもらえるようです。
試験の難易度
試験の難易度については、先ほどもあったように上級レベルです。
GCPの他の資格と比較しても難易度は高いほうなので、自信がなければ非エンジニアの方はCloud Digital Leaderから、エンジニアの方はAssociate Cloud Engineerから始めると良いと思います。
クラウドに関する前提知識がある方であれば、いきなりこの資格から始めても問題ないと思います。
もしAssociate Cloud Engineerから始めようという方は、私のブログに勉強法についての記事があるので、参考にしてみてください。
外部の他の資格と比較すると、応用情報技術者試験や他のクラウドベンダーのプロフェッショナルレベルと同じくらいという印象です。
自信がない場合は焦らず、まずAssociate Cloud Engineerなどのクラウド系の中級レベルの資格取得を目指してください。
試験の形式と合格点・合格率
試験の形式は、試験時間は120分、問題数は50問、受験料は$200(税別)となっています。
Associate Cloud Engineerと比べて有効期限は2年間と少し短いです。
合格点・合格率について、公式からは公表されていません。
ですが、合格点については一般的におよそ70%程度といわれています。
模擬問題集の多くは合格点を70%~80%にしているので、80%位を安定的にとれるようであれば、合格はほぼ確実だと思われま す。
Associate Cloud Engineer | Professional Cloud Architect | |
---|---|---|
難易度 | 中級レベル | 上級レベル |
問題数 | 50問 | |
試験時間 | 120分 | |
合格基準 | 70%程度? | |
受験方法 | テストセンター/オンライン | |
言語 | 英語、日本語 | |
受験料(税抜) | $125 | $200 |
有効期間 | 3年間 | 2年間 |
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最短合格するための勉強方法
それでは本題の、合格するためのおすすめの勉強方法について紹介します。
最短で合格するためには、Associate Cloud Engineerの時と同様にUdemyやAmazonにある模擬問題集を手に入れ、暗記するレベルまで繰り返し復習することです。
中でも以下の問題集は、実際に試験に出た問題と非常に似ているので、おすすめです。
ちなみに、上記の問題集とほぼ同じ内容のものが、AmazonのKindle Unlimitedに加入していると無料で見ることができます。
まだ加入していない方も、初めての加入であれば30日間無料で見ることができるため、おすすめです。
以下のリンクから加入後、「Professional Cloud Architect 模擬問題集」と検索すると出てきます。
実務に役立てるための勉強方法
ただ試験に合格すればよいのではなく、しっかりと理解し実務に活用できるようにしたい場合は、もう 少し時間をかけて学習する必要があります。
以下の手順に沿って勉強すると、身につくと思います。
- 公式の模擬試験を解く
- Associate Cloud Engineerの範囲を学習する(GCP学習経験なしの場合)
- 動画の講座でGCPの設計について学ぶ
- 市販の模擬試験を解く
- 公式ドキュメントを見ながら復習する
Step1. 公式の模擬試験を解く
Professional Cloud ArchitectなどのGCPの資格は出題形式が決まっているため、まずGoogle公式が提供している以下の模擬試験を解くと良いと思います。
無料で何度でも解くことができ、それぞれの問題に解説もついているためおすすめです。
わからない問題は飛ばして解き、解説にざっと目を通します。
ここでの目的はあくまで問題の雰囲気をつかみ、自分が現時点でどの程度理解しているのかを知ることです。
この問題が最終的に8割以上正解できるレベルを目指します。
Step2. Associate Cloud Engineerの範囲を学習する(GCP学習経験なしの場合)
GCPについてまだ学習したことがない方は、Associate Cloud Engineerの範囲を学習する必要があります。
具体的には、以下の手順でまずGCPの各サービスの基本を学ぶ必要があります。
- 入門書を読む(基本情報技術者レベルの知識がない場合)
- 動画の講座で基本を理解する(qwiklabs、Google Cloud認定トレーニング)
詳細な内容については以下の記事で紹介しています。
詳しくは、「おすすめの勉強法」で紹介されているStep2とStep3の内容を確認してください。
Step3. 動画の講座でGCPの設計について学ぶ
次に、動画の講座を受講し、Google Cloudの設計・構築に関する知識を学びます。
おすすめはAssociate Cloud Engineerの時と同じく、coursera(コーセラ)やQwiklabsやクラウドエースなどが開催しているGoogle Cloud認定トレーニングなどのGoogle公式が認定している学習講座です。
具体的には、以下の名前の講座に取り組みます。
- Reliable Google Cloud Infrastructure: Design and Process - 日本語版
- Preparing for your Professional Cloud Architect Journey(オプション)
QwiklabsやGoogle Cloud認定トレーニングのメリットは、ラボで実際のGCPの環境を操作しながら学べるところです。
実際にGCPの画面を操作することにより、より理解が深まります。
また、公式ではないですが、Udemyにも対策コースがあります。
試験の範囲の概要や傾向を素早く抑えたい方におすすめです。
Step4. 市販の模擬試験を解く
ここまできたら、知識の定着を図るため、UdemyやAmazonにある模擬問題集に取り組みます。
Professional Cloud Architectの模擬問題集では、Udemyの以下の模擬問題集か、Amazonにある模擬問題集が試験の問題と似ているのでおすすめです。
先ほども紹介しましたが、AmazonのKindle Unlimitedの無料体験を使うと、30日間は無料で模擬問題集を見ることができます。
参考までに簡単に手順を紹介します。
まず、Kindle Unlimitedのページに移動します。
まだログインしていない場合は以下のような画面が表示されると思います。
ここで「サインイン」のボタンを押し、Amazonのアカウントにログインします。
ログインすると、「登録して30日間の無料体験を始める」というボタンが出てくるので、それを押し、あとは手順に従って会員登録をするだけです。
会員登録が終わったら、Amazonの上の検索ボックスで、「Professional Cloud Architect 模擬問題集」と検索すると一番最初に出てきます。
費用を抑えたい方は以下のリンクから会員登録をし、ぜひ使ってみてください。
Step5. 公式ドキュメントを見ながら復習する
最後に、解いた模擬試験の解説を見ながら、公式ドキュメントで不足していた知識を補います。
先ほど紹介したUdemyやAmazonの模擬問題集の解説にある公式ドキュメントへのリンクや、解説だけではわからない内容を公式ドキュメントを使って調べます。
公式ドキュメントは詳細な手順や説明が書かれているため、非常に参考になります。
模擬試験を解いたままでは身につかないため、わからなかった部分や間違えた部分については復習して覚えることが大切です。
復習を行い、確実に合格できるようにしましょう!
勉強時間
勉強時間についてですが、1日2~3時間を目安に勉強していました。
Associate Cloud Engineer (ACE) に既に合格している場合は、このペースで勉強をして、追加の動画学習に1.5週間、模擬問題集で1.5週間だったので、合計で約3週間です。
なので、ACEとPCAを合わせるとおよそ3か月ほどかかります。
もちろん、既に他のクラウド資格を所持している場合はこれより短縮されると思います。
あくまで各サービスや講座を1つずつ丁寧に動かしたり受講すると、これくらいの時間がかかると思っていただければと思います。
模擬問題集だけ行うのであれば、このペースで1週間~2週間で終わると思うので、最短で合格を目指している場合はそのようにすることをおすすめします。
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まとめ
今回は、GCPの資格の中でも難易度の高いProfessional Cloud Architect (PCA) 試験の難易度や試験形式、合格率や合格点、勉強方法と勉強時間、そしておすすめの模擬問題集をまとめました。
PCA試験に合格するためには、模擬問題集を覚えるまで繰り返し解き、復習することが大切です。
しっかりと復習を繰り返し、合格しましょう!