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Gatsby.js製のブログでTwitter Cardを設定する方法

導入

ブロガーの皆さん、Twitter使っていますか?
Twitterに自分の記事を貼り付ける際に便利なものとしてTwitter Cardがあります。
これは以下の画像の赤枠で囲われた部分のことで、リンクを見出し画像と記事のタイトル、記事の内容の冒頭を含んだカードのような形で表示してくれます。


Twitter Card

見やすくて便利ですよね。
そこで、今回はGatsby.js製のブログでTwitter Cardを設定する方法を解説します。
今回の記事では、OGPと呼ばれる一般的なルールに沿って記載しているため、Twitterだけではなく、FacebookやInstagram、SlackやTeamsなどにリンクを貼った時にも表示されるようになります。
また、記事ごとに個別に見出し画像を指定することができるようになります。



設定方法

私は、gatsby-starter-blogというテンプレートを使っています。
そこで、今回はこのテンプレートでの設定方法を紹介します。


大まかな流れとしては、以下のようにTwitter Cardの見出し画像に使う画像のパスを受け渡すことで実現できます。

Twitter Card表示の流れ
  1. 各記事のmarkdown上部で指定
  2. ブログの各記事のページのテンプレートであるsrc/templates/blog-post.jsで画像のパスを取得し、meta情報を埋め込むコンポーネントsrc/components/seo.jsに受け渡す
  3. src/components/seo.jsで見出し画像のURLを指定

具体的な手順は以下の通りです。

  • gatsby-node.jsにOGP画像のパスの型定義を追加
  • src/templates/blog-post.jsにOGP画像のパスを追加
  • src/components/seo.jsにOGPの情報を追加

それでは順に紹介していきます。

OGP画像のパスの型定義を追加

まずは、各ブログ記事のmarkdownから各記事の見出し画像のパスを指定できるようにするため、gatsby-node.jsにある型定義に見出し画像のパスを追加します。
具体的には、gatsby-node.jsの一番下のexports.createSchemaCustomizationにある以下の部分にogpImgPathという見出し画像のパスを指定する変数を追加するだけです。
+(プラス)とある行が今回追加した行です。

type Frontmatter {
title: String
description: String
date: Date @dateformat
tags: [String!]
+ ogpImgPath: String
}

ブログ記事のテンプレート部分にOGP画像のパスを追加

次に各ブログ記事のテンプレートとなるsrc/templates/blog-post.jsにOGP画像のパスを追加します。
OGPの指定はgatsby-starter-blogでは最初から実装済みで、src/components/seo.jsというコンポーネントで実装されています。
このため、テンプレート上でこのコンポーネントにOGP画像のパスogpImgPathを渡すようにします。

const BlogPostTemplate = ({ data, location }) => {
const post = data.markdownRemark
const siteTitle = data.site.siteMetadata?.title || `Title`
const { previous, next } = data
const tags = post.frontmatter.tags
return (
<Layout location={location} title={siteTitle}>
<Iframely />
<Seo
title={post.frontmatter.title}
description={post.frontmatter.description || post.excerpt}
+ ogpImgPath={post.frontmatter.ogpImgPath}
/>

また、各markdownから指定した情報をとってくるGraphQLの部分でも、ogpImgPathを追加します。

export const pageQuery = graphql`
query BlogPostBySlug(
$id: String!
$previousPostId: String
$nextPostId: String
) {
site {
siteMetadata {
title
}
}
markdownRemark(id: { eq: $id }) {
id
excerpt(truncate: true, pruneLength: 100)
html
frontmatter {
title
date
description
tags
+ ogpImgPath
}

metaタグにOGPの情報を追加

gatsby-starter-blogではあらかじめOGPに関する基本的な設定が完了しています。
この実装はsrc/components/seo.jsにあるため、ここを修正します。


まず、先ほどsrc/templates/blog-post.jsに追加したogpImgPathの値が受け取れるように、propsとして引数に追加します。
また、自分のサイトのURLを取得するため、GraphQLでsiteUrlを追加します。

const Seo = ({ description, lang, meta, title, ogpImgPath /*ogpImgPathを追加*/ }) => {
const { site } = useStaticQuery(
graphql`
query {
site {
siteMetadata {
title
description
+ siteUrl
social {
twitter
}
}
}
}
`
)

次に、記事の見出し画像のパスであるogpImgPathのデフォルト値と型の定義を行います。

Seo.defaultProps = {
lang: `ja`,
meta: [],
description: ``,
+ ogpImgPath: null,
}
Seo.propTypes = {
description: PropTypes.string,
lang: PropTypes.string,
meta: PropTypes.arrayOf(PropTypes.object),
title: PropTypes.string.isRequired,
+ ogpImgPath: PropTypes.string,
}

最後に、Twitter Cardに表示するサイト名と見出し画像のURLをmetaタグに追加し、完了です。

const metaDescription = description || site.siteMetadata.description
const defaultTitle = site.siteMetadata?.title
let titleTemplate = null
let type = "article"
+ const imgPath = ogpImgPath ? "/ogp" + ogpImgPath : "/ogp-image.png"
if (defaultTitle) {
if (title === "All posts") {
title = defaultTitle
titleTemplate = title
type = "blog"
} else {
titleTemplate = title + " | " + defaultTitle
}
}
return (
<Helmet
htmlAttributes={{
lang,
}}
title={title}
titleTemplate={titleTemplate}
meta={[
{
name: `description`,
content: metaDescription,
},
{
property: `og:title`,
content: title,
},
{
property: `og:description`,
content: metaDescription,
},
{
property: `og:type`,
content: type,
},
+ {
+ property: `og:site_name`,
+ content: defaultTitle,
+ },
+ {
+ property: `og:image`,
+ content: `${site.siteMetadata?.siteUrl}${imgPath}`,
+ },
{
name: `twitter:card`,
+ content: `summary_large_image`,
},
{
name: `twitter:creator`,
content: site.siteMetadata?.social?.twitter || ``,
},
{
name: `twitter:title`,
content: title,
},
{
name: `twitter:description`,
content: metaDescription,
},
].concat(meta)}
link={[

検証

それでは実際にTwitter Cardで指定した画像が表示されるか検証します。
まずは、Twitter Card用の見出し画像をstaticフォルダに保存します。
今回は、デフォルトの画像をstatic/ogp-image.pngに、記事個別の画像をogpというフォルダを作成し、こちらに保存します。
例えば、冒頭の例では、以下のように画像を追加しました。

- static/ (静的なファイル群)
favicon.ico
robots.txt
+ ogp-image.png(記事上で画像のパスを指定していない場合の見出し画像)
+ ogp/(記事個別に指定する見出し画像を入れるフォルダ)
+ insourcing-engineer-salary.jpg(冒頭で紹介した記事の見出し画像)

ここで、画像のサイズは様々なメディアに対応するため、1200×630が望ましいようです。
そして、今回の記事のmarkdownの上部で今回追加した画像のパスを記載します。

---
title: 内製化企業のエンジニアはいくらもらえるのか?その年収を調査する
date: "2022-07-03T17:20+09:00"
tags: ["技術ニュース", "内製化"]
ogpImgPath: /insourcing-engineer-salary.jpg //この部分
---

ここで注意すべき点は、ogpImgPathに指定するパスは必ず/から始めることです。
これを忘れると画像がうまく表示されません。


実際に確認すると、以下のように表示されていることが確認できます。



まとめ

今回はGatsby製のブログでTwitter Cardを設定する方法を紹介しました。
比較的簡単な方法で実装できるため、この記事を参考にしていただけると嬉しいです!