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【2022年版】DKIMに対応しているメールサービスをまとめてみた

2024年02月03日 22:30

導入

送信したメールがGmailで迷惑メールと判定されてしまうことが最近増えているようです。
これは、Gmailがセキュリティを強化したことによるもので、原因の一つにDKIM対応していないことが挙げられます。
DKIMの仕組みについては、この後簡単に説明します。


私もさくらのレンタルサーバーを使っていたとき、こちらの方法でDKIM対応したことで、迷惑メールと判定されなくなりました。
そこで今回は、DKIMに対応しているメールサービスについてまとめたので、紹介します。

DKIMとは

対応しているサービスをまとめる前に、まずDKIMについての説明を簡単にします。


DKIMの仕組み

DKIMとは、DomainKeys Identified Mailの略で、電子署名を使って送信元の偽造を防ぐ仕組みです。
メールを送信する際に自分だけが持っている鍵(秘密鍵)で暗号化し、受け取る相手が、 誰にでも公開されている自分のもう1つの鍵(公開鍵)で復号化します。
秘密鍵で暗号化したものは、公開鍵でしか復号化できないため、送信元が自分であることが確認できます。
詳しい説明については、こちらのページがわかりやすいと思います。


DKIMに対応するためには、メールを送信する、メールサーバーの対応が不可欠です。
このため、現在お使いのサービスがDKIMに対応していない場合、DKIM対応のメールサービスに変更する必要があります。



DKIM対応のメールサービス

それでは、本題のDKIM対応のメールサービスを紹介します。
DKIM対応させるためのメールサービスは、大きく分けて以下の4つに分かれます。

  • クラウド型のグループウェア
  • DKIM対応のレンタルサーバー会社のメールプラン
  • メール配信システム
  • VPSなどの専用サーバー

それでは順に紹介していきます。


※2024年2月追加
この記事で紹介しているのは、2022年時点の情報です。
2023年10月に発表されたGmailの新ガイドラインに対応するための方法を以下の記事で紹介しているので、もし興味があれば見てください。

クラウド型のグループウェア

Google Workspace

1つ目は、Google WorkspaceやMicrosoft 365などのクラウド型のグループウェアを契約する方法です。


Google WorkspaceやMicrosoft 365などは特に難しい設定をすることなく、比較的簡単にDKIMを有効にできます。
ただ、メールアドレス1つごとに料金がかかってしまうので、複数のメールアドレスを使用する場合は料金が高くなってしまうことが難点です。


<メリット>

  • 設定が比較的簡単

<デメリット>

  • メールアドレス1つごとに料金がかかる

<サービス例>

DKIM対応のレンタルサーバー会社のメールプラン

KAGOYAのメールサーバー

2つ目は、DKIM対応のレンタルサーバー会社のメールプランを契約する方法です。


例えば、KAGOYAのメールサーバーの専用タイプ R2s以上のプランなら、標準でDKIMに対応しています。
注意点としては、DKIM対応のプランを選ぶには専用タイプエンタープライズを選ぶ必要があります。
共用タイプはDKIMに非対応です。


メールアドレス数は無制限のため、たくさんメールアドレスを作る必要がある場合はこちらが良いです。
ただし、全体の容量に制限があります。


<メリット>

  • メールアドレスが無制限
  • 同じ会社のレンタルサーバーを使う場合、設定が比較的簡単

<デメリット>

  • 全体の容量に制限

<サービス例>

メール配信システム

blastmail

3つ目は、メール配信システムです。


メール配信システムとは、メルマガなどの、大量にメールを配信する際に役立つシステムです。
メールを大量に確実に届け、運用改善に関する提案もします。
高機能であるがゆえに、料金が若干高めなのが難点ですが、一定の利用までは無料の場合もあります。


<メリット>

  • メールの到達率が高い
  • 運用改善の施策も受けられるなど、高機能
  • 無料枠がある場合がある

<デメリット>

  • 料金が若干高め

<サービス例>

VPSなどの専用サーバー

さくらのVPS

最後は、VPSなどの専用サーバーを借り、自前で構築する方法です。


こちらは技術的に難易度が高いですが、自由に設定することができます。
具体的には、OpenDKIMなどのパッケージをLinuxにインストールし、設定を行います。
参考になる記事を見つけたので、もし気になる方は目を通してください。


OpenDKIM で迷惑メール判定を回避する - Qiita


<メリット>

  • 細かな設定ができる

<デメリット>

  • 設定が難しい

<サービス例>



まとめ

今回はDKIMに対応しているメールサービスについてまとめました。
大きく4つに分けられ、それぞれメリット・デメリットが異なることがわかりました。


基本的には、

  • 社員用のメールアドレスは、クラウド型のグループウェア
  • 大量のメールアドレスを安く用意したい場合は、DKIM対応のレンタルサーバー会社のメールプラン
  • メルマガなどのように大量に送信する場合は、メール配信システム
  • 細かく設定をしたい場合は、VPSなどの専用サーバー

を使うのが良いと思います。


この情報が役立つことを願っています!