導入
先日、GCPのProfessional Cloud Developer (PCD) を受験し、合格することができました。
以前取得したAssociate Cloud Engineer、Professional Cloud Architectに続き、GCPで取得した資格はこれで3つ目になります。
Professional Cloud Developerも他の2つの資格と同様に、しっかりと対策すれば誰でも取得することができます。
そこで、今回の記事では、Google Cloudの認定資格であるProfessional Cloud Developer試験について、試験の概要や合格基準を紹介します。
また、実際に試験を受けた経験をもとに、PCDに合格するための勉強方法や難易度、使用した問題集などを解説します。
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Professional Cloud Developerとは
Professional Cloud Developer (PCD) は、Google Cloud (GCP) の認定資格の1つで、上級レベルの資格です。
ソフトウェアエンジニアがGCPを使って開発するうえで必要な知識を問う試験となっており、Cloud RunをはじめとするマネージドサービスやKubernetes(クバネティス)、Cloud SQLなどのデータベースサービスの使い分け、Cloud Buildなどを使ったCI/CDやログ取得・トレースなどが出題範囲に入っています。
公式ページには、「3年以上の業界経験を推奨」と記載されていますが、その経験がなくても十分合格できる試験になっています。
試験の難易度
試験の難易度は他のGCPのプロフェッショナル資格と同じレベルです。
ですが、基本的にはProfessional Cloud Architectに合格した後に受けることをおすすめします。
一般的にエンジニアの場合、(Associate Cloud Engineer → )Professional Cloud Architect → 他のプロフェッショナル資格の順で受けることが推奨されています。
実際にPCDを受けた経験からしても、Professional Cloud ArchitectでGCPの全体を学んでから受けた方が理解が進みやすいと感じたのでおすすめです。
Associate Cloud Engineer、Professional Cloud Architectの勉強方法の記事は、すでにこのブログで記事にしているので、もし興味があれば見てください。
試験の形式と合格基準
試験の形式は、以下の表のとおりです。
Professional Cloud Architectと比べて問題数が60問と若干多いのが特徴です。
合格基準は他のGCP資格と同様に公表されていませんが、一般的に70%程度だといわれています。
Udemyなどの模擬問題集でも合格基準は70%となっているので、70%~80%の正解率を目指して勉強を進めると良いです。
Professional Cloud Architect | Professional Cloud Developer | |
---|---|---|
難易度 | 上級レベル | |
問題数 | 50問 | 60問 |
試験時間 | 120分 | |
合格基準 | 70%程度? | |
受験方法 | テストセンター/オンライン | |
言語 | 英語、日本語 | |
受験料(税抜) | $200 | |
有効期間 | 2年間 |
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勉強方法と問題集
それでは、本題の合格するための勉強方法と使用した問題集を紹介します。
勉強方法は以下の2パターンあります。
- 最短合格するための勉強方法
- 実務に役立てるための勉強方法
それぞれ順に紹介していきます。
最短合格するための勉強方法
まずは、Professional Cloud Developer試験に最短で合格するための方法を紹介します。
最短で合格するための方法はシンプルで、以下のUdemyの模擬問題集を覚えるまで繰り返し解くこと、これだけです。
この模擬問題集は実際の試験で出題される問題と傾向が似ていて、解説も比較的充実しています。
なので、ここで出てきたわからない用語を調べ、解説を理解できるようにすると合格できます。
実務に役立てるための勉強方法
続いて、実務にも役立てるための勉強方法を紹介します。
「最短合格するための勉強方法」で試験に合格することはできますが、実務にも役立つかというと微妙です。
というのも、実際にGCPの環境で動かすことがないためです。
そこで、実務にも役立てるために、より時間をかけて学習する方法も紹介します。
具体的には、以下の手順で学ぶと良いです。
- 公式の模擬問題を解く
- 動画の講座 で基本を理解する
- 市販の模擬問題を解く
- 公式ドキュメントなどを見ながら復習する
- 繰り返し模擬問題を解く
それでは、順に紹介していきます。
Step1. 公式の模擬問題を解く
まずは、問題の形式を把握するために、Googleの公式サイトにある以下の模擬試験を解くと良いです。
ここでは、出題範囲や問題の形式をざっくりと把握することを目的としているので、わからない問題があっても時間をかけず、まずすべての問題を解き終えるようにしてください。
試験を開始する前に個人情報を入力する欄がありますが、メールアドレス以外は何でも問題ないです。
問題数は40問ほどと、実際の試験よりも若干少ないですが、無料で何度も受けなおすことができるので、最初に1度解くことをおすすめします。
解き終えたあとは、解説に軽く目を通し、どんな内容が問われているのかなどを大まかに確認してください。
あくまで出題範囲や問題の形式をざっくりと把握することを目的としているので、そこまで時間をかけなくて良いです。
Step2. 動画の講座で基本を理解する
続いて、動画の教材を使って、Professional Cloud Developerの試験範囲を学習します。
一番のおすすめは、qwiklabsやcourseraにあるGoogle公式が提供しているProfessional Cloud Developerの対策講座を受講することです。
具体的には、以下の6つの講座を受講し、理解すれば問題ないです。
既にProfessional Cloud Architectの対策などで受講したことがある部分については飛ばしても問題ないです。
- Google Cloud Fundamentals: Core Infrastructure - 日本語版
- Getting Started with Google Kubernetes Engine - 日本語版
- Getting Started with Application Development - 日本語版
- Securing and Integrating Components of Your Application - 日本語版
- App Deployment, Debugging, and Performance - 日本語版
- Application Development with Cloud Run (英語 版のみ)
qwiklabsやcourseraでは、ラボと呼ばれる実際のGCP環境を使って特定の問題を解くものがあります。
なので、座学だけでは得られない知識を手に入れることができるのが良い点です。
ちなみに、qwiklabsなどに登録するのが面倒な場合は、公式ではないですがUdemyにも対策講座があります。
英語ですが、比較的評判は良いので、もし興味があれば受講してみてください。
Step3. 市販の模擬問題を解く
次は、動画教材で得た知識を定着させるために、模擬問題集を繰り返し解きます。
模擬問題集は、以下のUdemyの模擬問題集が 実際の問題と近く、おすすめです。
この問題集は解説も比較的充実しているため、どのように選択肢を絞るべきかを学ぶことができます。
Step4. 公式ドキュメントなどを見ながら復習する
問題を解いたら解いたままにはせず、解説を見てそこに出てきたわからない用語を公式ドキュメントなどを見て、理解を深めます。
先ほど紹介した模擬問題集は、問題の各解説に関係する公式ドキュメントのリンクが付いているので、それを確認すると良いです。
また、Kubernetesなどはなじみがない場合、理解するのが難しいと思うので、公式ドキュメント以外にもわかりやすい解説をしているサイトの記事を見て理解を深めることをおすすめします。
Step5. 繰り返し模擬問題を解く
あとは、模擬問題を繰り返し解き、自分で解説できるようになるまで理解度を高めましょう!
そこまでできると、合格はほぼ確実です。
合格までの勉強時間
合格までの勉強時間は、1日約3時間ほど勉強して、「最短合格するための勉強方法」の場合2~3週間、「実務に役立てるための勉強方法」の場合で2~3か月ほどです。
内訳としては、qwiklabsなどの動画の講座で1.5か月ほど、Udemyの模擬問題集で2~3週間でした。
1日の勉強時間を増やしたり、より効率的に学習をすることで、さらに期間は短縮できるかもしれません。
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まとめ
今回の記事では、GCPの上級レベルの資格であるProfessional Cloud Developerの勉強方法や難易度、問題集などを解説しました。
繰り返しになりますが、最も重要なことはUdemyの模擬問題集を繰り返し解き、自分で解説できるレベルまで理解することです。
復習をしっかりと行い、合格をつかみましょう!